第2回:二次創作のかゆいトコ【同人サークルのための著作権】

最終更新: 3月13日


二次創作とは?

二次創作(二次的著作物)は原作を元に新たに創作した(翻案した)創作物を指す。


一次創作物とは?

一次創作物は著作権法によって保護される著作物の事。オリジナル作品の事です。

二次創作(二次的著作物)は同人において頻繁に話題となる単語の一つです、しかし一口に二次的著作物といってもパクリの線引きや、パロディとなる場合など、かゆい所が随所に見られるのがこの二次的著作物です。


今回は正しい二次的著作物についての著作権法上の共通認識をおさらいしましょう。




①著作権法上の二次創作の定義

結論からお話しします。

二次的著作物は著作権法上第27条・28条に該当します。

これだけでは説明になりませんので27条と28条をかみ砕いてご説明します。 第27条(二次的著作物)

第27条は、「著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する(原文)」事が該当します。


つまり、すでにある著作物に手を加えて、新らしい著作物を創作したり、創作的な変更を加える行為を指します。



第28条

第28条は、著作物の「二次的著作物」が作成された場合に、それを利用する行為を挙げています。

「二次的著作物」とは、翻案によって生み出された新たな著作物のことを指します。

(著作権法2条1項11号)


つまり、二次的著作物の利用は、翻訳・翻案によって二次的著作物を作った者と、原著作者も保護されるので、許諾なき利用行為は原著作者に対する著作権侵害となります。

だんだん難しくなってきましたね。

さらに話をややこしくします。


さらっと上記に書いてある通り著作権法上は二次創作をした人にも著作権が発生します。



どういうことでしょうか?

もっと話をややこしくしていきます。


原則著作権法上では、一次創作者(原著作者)に許可を取っただけでは二次創作を行うことはできません。


意外でしたか?もう訳が分からないかと思いますが順を追って解説します。



②じゃあ二次創作って絶対やってはいけないモノなの?

安心してくださいそんなことはありません。

二次創作は著作権法上「文化の発展」にとても大事なものとして少し特別扱いされているだけです。


また、二次創作は「許諾を明示的に得れば」行うことができます。


さっきダメって言ったじゃん!


という声が痛いほど聞こえますがもう少し聞いてください。


例をもとに説明します。

著作権法上原著作者に「二次創作させてくださーい」と言いに行って「OK」と言われただけでは二次創作は出来ない事になっています。


これは著作権法第28条に該当しますが厳密に二次創作を許可してもらうには、27条と28条の権利を譲渡してもらう必要があります。


著作権法上では著作権の利用を他人に譲ることが出来るのですが、27条と28条は別扱いになっているからです。


仮に原著作者が「著作権全部上げるよ!」といっても譲ることは出来ず、本当に全部渡したいときは「著作権全部上げるよ!(27条と28条を含む!)」と明示的に譲渡してもらわないといけない決まりになっています。


そのため、二次的著作物の利用に関する権利も、はっきりと譲渡してもらわなければ、譲受人も困るわけです。


あくまでこれらは著作権法上の権利としての話なのでトラブルにならなければ何も問題はないのですが厳密にはこう言ったルールが存在します。


著作権に関する譲渡契約や利用許諾などを行ったことのあるコンテンツホルダーは目にした事が有るかもしれませんが、


(著作権法第27条及び第28条に規定されている権利を含む)

という一文を見かけたことがあると思います。


これは二次創作(翻訳権、翻案権)については、譲渡の際に明示しておかなければ対象とされないため、著作権契約で記載されます。


ここまできてやっと二次創作が許されることが分かりました。

しかし世間に二次創作は多くあふれ、そのすべてがここまでの手続きを踏んでいるとは到底考えられません。


次回は、それがなぜ許されているのかをご説明します。

参考資料:文化庁著作権課 著作権テキスト



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